ちば水道職人

トイレのつまりは自然に直る?原因別の放置時間と「放置NG」の危険サイン

「トイレがつまってしまった……でもあふれるほどではないし、自然に直るかな?」
そんな不安を抱えながら、この記事にたどり着いた方も多いのではないでしょうか。

トイレのつまりは突然起こるもの。いざトラブルに見舞われると、どう対処すべきか迷ってしまいますよね。
実は、トイレつまりは原因によって「放置しても自然に直るケース」「絶対に放置してはいけないケース」に分かれます。
この判断を誤ると、床への水漏れや配管の損傷など、取り返しのつかない二次被害につながることもあります。

この記事では、つまりの原因ごとに「どのくらい待てば直る可能性があるのか」「どんな症状が出たら業者に連絡すべきなのか」といった疑問について、具体的に解説しています。
正しい知識があれば、焦る必要はありません。まずは落ち着いて、今のトイレの状態を確認してみましょう。

原因別!トイレつまりが自然に解消するまでの目安時間

トイレつまりの原因によって、自然に直る可能性と待つべき時間は大きく異なります。
まずは下の表で、ご自身の状況に近いものを確認してみてください。

つまりの原因 自然解消の可能性 目安となる放置時間 放置NGの判断基準
トイレットペーパー 高い 1〜3時間 3時間経っても水位に変化がない場合
排泄物(便) 高い 2〜3時間 水位が異常に高く、水が全く引かない場合
「流せる」お掃除シート 中程度 半日〜1晩(6〜12時間) 半日経っても水位に変化がない場合
固形物(おもちゃ、スマホなど) なし 放置NG 遭遇時は即座に業者へ連絡
吸水性の製品(ナプキン、おむつなど) なし 放置NG 遭遇時は即座に業者へ連絡

水道業者への相談で多いケース
「原因がわからない」というご相談の中でも、実はお子さんが知らないうちにおもちゃを落としていたというケースは少なくありません。小さなお子さんがいるご家庭で原因不明のつまりが起きた場合は、固形物の可能性を疑い、放置せず早めにご連絡ください。

それぞれの原因について、もう少し詳しく見ていきましょう。

トイレットペーパーがつまった場合の注意点

トイレットペーパーは水に溶けるように作られているため、つまりの中では最も自然解消しやすいケースです。
一度に大量に流してしまった場合でも、1〜3時間ほど放置すれば、紙が水を吸って柔らかくなり、自然と流れていくことが多いです。

ただし注意したいのは、海外製の安価なトイレットペーパーを使っている場合。日本製に比べて水に溶けにくい素材が使われていることがあり、通常より時間がかかったり、自然解消しないこともあります。
また、ダブルやトリプルの厚手タイプを一度に大量使用した場合も、溶けるまで時間がかかったり、しっかり溶けきらない可能性がありますので注意が必要です。

排泄物がつまった場合の注意点

排泄物によるつまりも、基本的には時間が解決してくれるケースが多いです。
便は水分を吸収することで徐々に崩れていくため、2〜3時間程度待てば水位が下がり始めることも多いです。

ただし、便秘など硬い便が出た後や、トイレットペーパーと一緒に大量に流した場合は、解消までに時間がかかることがありますので慎重に判断する必要があります。

流せる掃除シートがつまった場合の注意点

「流せる」タイプのお掃除シートも最近では一般的になりましたが、実はトイレットペーパーほど溶けやすくはありません
パッケージには「水に溶ける」と記載されてはいますが、正確には「時間をかければ分解される」という意味です。

そのため、一度に複数枚を流してしまった場合、自然に解消するまでに半日から一晩(6〜12時間)程度かかることも珍しくありません。
焦ってレバーを何度も引くと、便器から汚水があふれてしまうこともあるので、まずは時間を置いて様子を見てください。

絶対に「放置NG」の危険サイン

つまりの原因によっては、放置すればするほど状況が悪化するケースがあります。
以下のような症状が見られる場合は、自然解消を待たずに専門業者への連絡を検討してください。

危険サイン①:水位が異常に高い、あふれそうになっている

便器内の水位が通常よりも明らかに高く、縁ギリギリまで来ている状態は非常に危険です。
この状態でレバーを引いてしまうと、汚水が床にあふれ出す恐れも……。

まずは絶対にレバーを引かないこと。そして、タンク内の止水栓を閉めて、これ以上水が流れないようにしてください。
止水栓はタンク横の壁や床から出ている配管についていることが多く、ハンドルやドライバー用の穴を時計回りに回せば水を止めることができます。

また、水位が高い状態が30分以上続く場合は、つまりが相当深刻な可能性があります。
床への漏水や階下への被害を防ぐためにも、早めに業者へ連絡することをおすすめします

危険サイン②:水に溶けない固形物(スマホ、おもちゃなど)が原因

スマートフォン、子どものおもちゃ、ハンカチ、ボールペンなど、水に溶けない固形物を誤って流してしまった場合は、絶対に放置してはいけません
これらは何時間待っても溶けることはなく、むしろ時間が経つほど排水管の奥へ移動し、取り出しが困難になります。

特にスマートフォンは、内蔵バッテリーが水に浸かることで発熱や破損のリスクもあります。
落としたことに気づいた時点で、すぐに業者へ連絡するようにしてください。

また、小さなお子さんがいるご家庭では、知らないうちにおもちゃが便器に入れられているケースも少なくありません。
原因がわからないつまりが発生した場合は、固形物の可能性も疑ってみてください。

危険サイン③:他の排水口(キッチン、風呂場など)も流れが悪い

トイレだけでなく、キッチンや洗面所、お風呂場の排水も同時に悪くなっている場合は、トイレ単体の問題ではなく、家全体の排水管や下水管に問題がある可能性があります。

このケースでは、いくらトイレの応急処置をしても根本的な解決にはなりません。
むしろ無理に水を流し続けると、家中の排水が逆流してくるリスクもあります。

複数の場所で排水トラブルが起きている場合は、迷わず専門業者に調査を依頼してください

賃貸にお住まいの方へ
床への水漏れや配管の損傷などが起きると、階下への被害や原状回復費用の請求につながる可能性があります。基本的には、自己判断で動く前にまず管理会社や大家さんへの連絡を徹底しましょう。

つまりが直るか治らないかを見極める判断基準

「もう少し待てば直るかも」と思いながらも、いつまで待てばいいのかわからない……そんな方のために、時間経過ごとのチェックポイントをお伝えします。

1時間後の判断基準

つまりが発生してから1時間が経過したら、まずは便器内の水位を確認してみましょう。
最初と比べて少しでも水位が下がっていれば、つまりは徐々に解消に向かっている証拠です。
引き続き様子を見ても良いでしょう。

一方で、1時間経っても水位がまったく変わらない、あるいはむしろ上がっている場合は、単純なトイレットペーパーや排泄物のつまりではない可能性があります。
固形物によるつまりや配管側のトラブルの可能性がありますので、改めてよく考えた上で、専門業者への相談を検討し始めましょう

3時間後の判断基準

3時間はひとつの区切りとして考えておきましょう。

トイレットペーパーや排泄物が原因であれば、ほとんどの場合はこの時間内に水位が下がり始めます。
3時間待っても状況が改善しない場合は、自然解消は難しいと判断して良いでしょう。

この時点で、次にご紹介する応急処置を試すか、業者への連絡を検討してください。

自分でできるトイレつまりの応急処置

時間を置いても改善しない場合、いくつか応急処置を試してみるのもいいでしょう。
ただし、固形物が原因の場合や水位が高すぎる場合は、こういった方法は逆効果になる可能性があるため、絶対に無理をしないよう注意してください。

応急処置①:ラバーカップ(スッポン)を使う方法

最も一般的で効果的な方法です。
ラバーカップは100円ショップやホームセンターで手軽に購入できますので、もしもに備えて用意しておきたいグッズのひとつです。

  1. 床にビニールシートや新聞紙を敷き、水はねに備える
  2. 便器の水位が高すぎる場合は、使い捨てのコップなどで水を汲み出しておく
  3. カップを排水口にしっかり密着させる
  4. ゆっくり押し込み、勢いよく引き上げる
  5. 「押す」より「引く」を意識して、数回繰り返す

応急処置②:お湯(50℃程度)を使う方法

トイレットペーパーや排泄物が原因の場合、お湯を流し込むことで分解を促進できる可能性があります。
ただし、熱湯は絶対にNG。便器は陶器製のため、熱湯をかけるとひび割れや破損の原因になります。

  1. 50℃程度のお湯を用意する(手を入れると熱いと感じるくらい)
  2. 便器の水位が高い場合は、あらかじめ使い捨てのコップなどで汲み出しておく
  3. 高めの位置からゆっくりとお湯を注ぎ込む
  4. 30分ほど放置する
  5. 水位が下がっていれば、レバーで水を流して確認する

応急処置③:ハンガーを使った方法

針金ハンガーを伸ばして、排水口内のつまりを直接突く方法です。
固形物が原因の場合は、奥へ押し込んでしまう恐れがあるため使えませんが、ペーパー類や排泄物が原因の場合には効果的です。

ただし、強く突きすぎると便器自体を傷つけたり、破損の原因にもなりかねませんので無理をしすぎないよう注意は必要です。

  1. 針金ハンガーをほどき、1本の棒状に伸ばす
  2. 先端を丸めて、便器を傷つけないよう加工する
  3. 排水口からゆっくりと差し込む
  4. つまっている部分に当たったら、小刻みに動かして崩す
  5. 手応えがなくなったら引き抜き、水を流して確認する

応急処置④:ビニール袋を使った力技

ラバーカップがない場合の代用手段もご紹介しておきます。
少し衛生面が気になる方法ですが、深夜で道具が手に入らないときの緊急対応としてぜひ覚えておきましょう。

  1. 大きめのビニール袋を手に二重に巻く
  2. 拳を作り、排水口をしっかり塞ぐ
  3. ラバーカップと同じ要領で「押して引く」を繰り返す
  4. 水位が下がり始めたら、手を抜いて様子を見る

作業後は念のため石鹸で手をよく洗浄しておきましょう。

繰り返すトイレつまりの意外な原因と予防策

「なぜかうちのトイレはよくつまる」という方は、日常的な使い方に原因があるのかもしれません。

過度な節水による水不足

水道代を節約するために、タンクにペットボトルを入れたり、毎回「小」で流したりしていませんか?実はこれがつまりの原因になることがあります

トイレは設計上、一定量の水で排泄物やペーパーを押し流すよう計算されています。
水量を減らすと、十分に流しきれない汚物が配管内に残り、蓄積してつまりの原因になる可能性も。

節水を意識するのは良いことですが、基本的には「大」を使って流すことをおすすめします。

排水管内にたまった尿石

長年使用しているトイレでは、排水管内に尿石(尿の成分が固まったもの)が蓄積していることがあります。
尿石は非常に硬く、一度付着すると市販の洗剤では落としにくいのが特徴です。

尿石が原因のつまりは、自力での解消が難しいケースがほとんど。繰り返しつまりが発生する場合は、一度専門業者に排水管の状態を点検してもらうことをおすすめします。
高圧洗浄などの専門的な清掃を行うことで、つまりにくい環境を取り戻せる可能性が高いです。

迷ったらすぐに「ちば水道職人」にご相談を!

トイレつまりは、原因によって「待てば直る」場合と「すぐに対処が必要」な場合があります。

判断に迷ったときは、無理に自己解決しようとせず、専門家の力を借りることも大切な選択です。
二次被害を防ぐためにも、この記事でご紹介した判断基準を参考に、適切な対応を取ってください。

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「業者を呼ぶべきかどうかわからない」という段階でも、お気軽にご相談ください。
お見積りは無料ですので、状況をお伝えいただければ、専門的な対応が必要かどうかのアドバイスもさせていただきます。

千葉県内でトイレのトラブルにお困りの際は、「ちば水道職人」がお力になります。

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