- 01水道局指定工事店とは
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トイレの水漏れなどの際にはWebサイトで業者を検索される方が多いですが、「水道局指定工事店」という表示がある場合とない場合とがあります。
水道局指定工事店というのは、各自治体の水道局から法律や法令に定められた基準で、適切に施工できると認められている業者です。
各家庭の水道はすべて公共の配水管と直結しています。 つまり、いかに家庭内の工事であっても、それが不適切な場合安全な水の供給に悪影響が及びます。
公衆衛生に被害を及ぼさないため、家庭の水回り修理であっても水道法施行令の基準は満たさなければなりません。 こうした基準をクリアし、安全で適切な工事ができる業者と各自治体の水道局などが認定するのが、水道局指定工事店なのです。
認可を受けるには厳しい条件があり、
・国家資格「給水装置工事主任技術者」の在籍
・必要な器材/資材を所有
・ 適切な工事/事務手続きを実施可能
という3条件が課せられます。
特に給水装置工事主任技術者は、実務経験を持つ技術者が合格率30%という難易度の高い国家試験に合格しなければ得られない資格です。 あらゆる水回りの工事を安心して任せられるプロフェッショナルのため、安心して工事を依頼できます。
- 02水道局指定工事店・給水装置工事技術者ができる仕事
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最も重要なのは、水道局指定工事店でないとできない仕事があることです。
自治体から認可を受けていない業者は、ご家庭内でもできる簡単な工事に関しては実施することができます。 蛇口から給水装置につながる間のみであれば修理が可能で、止水栓や給水栓、水道メーターの工事までは請け負えます。 ただ、劣化したゴムパッキンを交換したり、シャワーヘッドや蛇口を交換したりするレベルであれば、今や多くの方がDIYで解決されていることでしょう。
水道局指定工事店ではない業者に依頼した場合、ご自身では手に負えない給水装置本体の修理や交換、給水管や水栓自体の修理など肝心な部分は、結局対応してもらえません。 つまり業者を調べて自宅で見てもらったところ、その業者では請け負えない範囲のトラブルだった場合、あらためて水道局指定工事店を探して依頼し直さなければならない事態になります。
水のトラブルはたとえ症状が同じに見えても実は根が深い場合も多く、業者を見つけて対応に来てもらうという面倒な作業を、何度も繰り返さなければならないことにもなりかねません。 最初から水道局指定工事店へ依頼し、一度のアクションで解決されることがやはりおすすめです。